プロフィール

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小屋哲雄

1988東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業

1990 東京芸術大学大学院美術研究科修士課程油画専攻修了

1993東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了

博士号(博美第34号)取得
(博士論文題目・「地」と「図」の関係における抽象絵画の考察)

個展

1987秋山画廊(神田)

1988画廊スペ-スアデッソ(芦屋)

1994東京芸術大学展示室

1998,99,00,01,02,03,05,06ギャラリー青羅(銀座)

2007,08,09,10,11,12,13,14,15,17,18,19,20画廊宮坂(銀座)

2007,09,11,13,14,16,18Oギャラリー(銀座)

2009Oギャラリーeyes(大阪)

2012相模原市民ギャラリーアートスポット展示 ギャラリースタッフセレクション#42

小屋 哲雄展 古典抽象主義 -新しい絵画空間へ-

主なグループ展、コンクール、他

1985「2人展(神田・画廊パレルゴンⅡ)」

1985,86「2人展(東京芸術大学展示室)」

1987「原風景3」(東京都美術館)

1996「レクイエム~榎倉康二と33人の作家~」

(斎藤記念川口現代美術館)

1997「第15回上野の森美術館大賞展」

2001「ドローイングⅡ展」(ギャラリー52・飯田橋)

2001,04「2人展『対峙する宇宙観』(美術会館・ギャラリー青羅)」

2004,05,06,07,08,09,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19相模原芸術家協会展出品(相模原市民ギャラリー)

2007「Petit SOL#2」(ギャラリーSOL・銀座)

2008大橋佳世子クラリネットリサイタルとのコラボレーション展示(東京文化会館小ホール・東京)

翔展-気を描く-(井上画廊・東京)
「2人展『対峙する宇宙観3』」(相模大野ギャラリー・神奈川)
Qingdao International Art Show(中国・青島)

2010「小品展 in GINZA (政令指定都市移行記念・相模原芸術家協会)」 (ギャルリー志門)

青島国際美術祭2010(中国・青島)

2011Emina展(Gallery Sora)

2012,13,14,15,16,17,18,19,20「選ばれた寄贈作品」展(置戸ぽっぽ絵画館)北海道 常呂郡 置戸町字置戸456-1

2013Perspectives 2013 (14の視点 現代美術作家14人展)GALLERY ART POINT

2014相模原市制施行60周年記念 相模原芸術家協会小品展(Galerie VERGER)

2019画廊宮坂35周年記念「3号 170点展」(画廊宮坂)

2020新春 扇展 (Oギャラリー)

第5回 イーゼル画会展(藤屋画廊)
小品100選展(山陽百貨店本館 美術画廊)
3号250人の世界展 (森の美術館)
銀座[画廊宮坂」の35年 小品の魅力3号 150点展(シェイクスピア・ギャラリー)

パブリックアート

1998竹野川プロジェクト・弥栄町クリ-ンセンタ-ホ-ル

1999弥栄町国民健康保険病院新病棟ホール

弥栄町老人保険施設ホ-ル

2012置戸ぽっぽ絵画館

2014画廊宮坂


―なぜ、絵を描くのですか?

人生の目的において私は芸術家になる事を志しており、あらゆる芸術の中で「絵画」が最も私にとって設定しやすく、すぐれた手段だと思っているからです。

―拝見したところ抽象のようですが、抽象画をどう捉えているのですか?

絵を描く上での主題を考えると、表現としては抽象になりますね。

―もう少し詳しくお願いします。

はい。絵を描こうとする場合、大切な事はいくつかあると思います。まず「主題」です。何を描くのか?という事ですね。描く価値があるものは何か?とも言えます。次に「技法」です。何を使って描くのか?です。そして「色彩」です。どのような色で描くのか?そして「構図」。画面上の要素の配置を練ります。
さて、具象画と抽象画という区別ですが主に主題を設定する時に決まりそうです。もしあなたが金魚鉢を描きたくてそれをメインにしたら、大抵は具象画です。しかし、画面に現実的なものを描きたくない、もしくは精神的なものを強く感じさせたい場合は抽象画、もしくは抽象的な絵になっていくと思います。

― テーマにされている「古典抽象主義」について聞かせて頂けますか。

抽象画は、具象画における限界が大きく作用して発展しました。
神話やキリスト教や王侯貴族の姿や歴史的戦争や、そういう古典的な主題から、近代には一般人の人物画や花やお皿などの静物画や綺麗な風景画に主題が移るのですが、それらもたとえ印象派やゴッホやセザンヌやピカソ(キュビズム)のように描いてももうこれ以上描けない。シュルレアリスムやクレーの絵画も一時的な表現です。
それで、画面の中だけで成り立つ、絵画だけの世界観が現れる訳です。「平面」という言葉が頻繁に現れるのもそのせいですね。
しかしそれらが元になった純粋抽象もマレーヴィッチ、ニューマン、ルイスにおいて完結したと言って良いでしょう。
他の表現手段に変えるならともかく、「絵画」を続けていく為にはやはり「古典期の絵画」が持っていた要素、純粋にする為にそぎ落としていった要素を見直して再構成して描くのが良いのではないか。大学院時代にそう自覚した私は色々な模索をしつつ1997以来「古典抽象主義」をテーマに発表しております。

―色々な模索とは?

その時々の個展で、正方形の画面をテーマにしたり、コラージュをテーマにしたり、風景をテーマにしたりと模索していますがここ数年は「黒の世界」と「色彩の世界」を主題にした作品を交互に発表しました。モノクロームの絵画の力はデッサンやグリザイユで証明済みなのでそれを生かした抽象画が描けないかと思ったのです。
大体において絵を学ぶ人はデッサンから始めるのですから理屈には合っていますよね。色彩の華やかな作品はまるでモノクロの反動ででもあるかのように原色系を鮮やかに使いました。