個展

小屋哲雄展(古典抽象主義・13)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

2010年12月06日(月)-11日(土) 画廊宮坂

ケンタウロスの家族 F100 カンヴァスに油彩・アクリル・鉛筆 2010
ケンタウロスの家族 F100 カンヴァスに油彩・アクリル・鉛筆 2010
ケンタウロスの家族 部分
ケンタウロスの家族 部分
ケンタウロスの家族 部分
ケンタウロスの家族 部分
ケンタウロスの家族 部分
ケンタウロスの家族 部分
ケンタウロスの家族 部分
ケンタウロスの家族 部分
ケンタウロスの家族 部分
ケンタウロスの家族 部分

アルテミスの家族 F10 カンヴァスに油彩・アクリル・鉛筆 2010
アルテミスの家族
F10 カンヴァスに油彩・アクリル・鉛筆 2010
アトラスの家族 F10 カンヴァスに油彩・アクリル・鉛筆 2010
アトラスの家族
F10 カンヴァスに油彩・アクリル・鉛筆 2010
ウラノスの家族 F8 カンヴァスに油彩・アクリル・鉛筆 2010
ウラノスの家族
F8 カンヴァスに油彩・アクリル・鉛筆 2010
タルタロスの家族 F6 カンヴァスに油彩・アクリル・鉛筆 2010
タルタロスの家族
F6 カンヴァスに油彩・アクリル・鉛筆 2010
トリトンの家族 F6 カンヴァスに油彩・アクリル・鉛筆 2010
トリトンの家族
F6 カンヴァスに油彩・アクリル・鉛筆 2010
パーンの家族 F4 カンヴァスに油彩・アクリル・鉛筆 2010
パーンの家族
F4 カンヴァスに油彩・アクリル・鉛筆 2010
プシュケーの家族 F4 カンヴァスに油彩・アクリル・鉛筆 2010
プシュケーの家族
F4 カンヴァスに油彩・アクリル・鉛筆 2010
ホーラの家族 SM カンヴァスに油彩・アクリル・鉛筆 2010
ホーラの家族
SM カンヴァスに油彩・アクリル・鉛筆 2010
モイラの家族 SM カンヴァスに油彩・アクリル・鉛筆 2010
モイラの家族
SM カンヴァスに油彩・アクリル・鉛筆 2010
ムーサの家族 SM カンヴァスに油彩・アクリル・鉛筆 2010
ムーサの家族
SM カンヴァスに油彩・アクリル・鉛筆 2010
バロック F8 カンヴァスに油彩・アクリル 2010
バロック
F8 カンヴァスに油彩・アクリル 2010
多調音楽 S6 カンヴァスに油彩 2001
多調音楽
S6 カンヴァスに油彩 2001

会場風景

小屋哲雄展(古典抽象主義・13) 会場風景 画廊宮坂
小屋哲雄展(古典抽象主義・13) 会場風景 画廊宮坂
小屋哲雄展(古典抽象主義・13) 会場風景 画廊宮坂
小屋哲雄展(古典抽象主義・13) 会場風景 画廊宮坂
小屋哲雄展(古典抽象主義・13) 会場風景 画廊宮坂
小屋哲雄展(古典抽象主義・13) 会場風景 画廊宮坂

会場における作家ポートレイト

会場における作家ポートレイト 小屋哲雄展(古典抽象主義・13)画廊宮坂
会場における作家ポートレイト 小屋哲雄展(古典抽象主義・13)画廊宮坂
会場における作家ポートレイト 小屋哲雄展(古典抽象主義・13)画廊宮坂

小屋哲雄展(古典抽象主義・13)が「銀座百点」2010年12月号(No.673)に掲載されました。

小屋哲雄展(古典抽象主義・13)が「銀座百点」2010年12月号(No.673)に掲載されました。
小屋哲雄展(古典抽象主義・13)が「銀座百点」2010年12月号(No.673)に掲載されました。

今回の個展によせて。   小屋 哲雄

なぜ、絵を描くのですか?

人生の目的において私は芸術家になる事を志しており、あらゆる芸術の中で「絵画」が最も私にとって設定しやすく、すぐれた手段だと思っているからです。

拝見したところ抽象のようですが、抽象画をどう捉えているのですか?

絵を描く上での主題を考えると、表現としては抽象になりますね。

もう少し詳しくお願いします。

はい。絵を描こうとする場合、大切な事はいくつかあると思います。まず「主題」です。何を描くのか?という事ですね。描く価値があるものは何か?とも言えます。次に「技法」です。何を使って描くのか?です。そして「色彩」です。どのような色で描くのか?そして「構図」。画面上の要素の配置を練ります。さて、具象画と抽象画という区別ですが主に主題を設定する時に決まりそうです。もしあなたが金魚鉢を描きたくてそれをメインにしたら、大抵は具象画です。しかし、画面に現実的なものを描きたくない、もしくは精神的なものを強く感じさせたい場合は抽象画、もしくは抽象的な絵になっていくと思います。

テーマにされている「古典抽象主義」について聞かせて頂けますか。

抽象画は、具象画における限界が大きく作用して発展しました。神話やキリスト教や王侯貴族の姿や歴史的戦争や、そういう古典的な主題から、近代には一般人の人物画や花やお皿などの静物画や綺麗な風景画に主題が移るのですが、それらもたとえ印象派やゴッホやセザンヌやピカソ(キュビズム)のように描いてももうこれ以上描けない。シュルレアリスムやクレーの絵画も一時的な表現です。それで、画面の中だけで成り立つ、絵画だけの世界観が現れる訳です。「平面」という言葉が頻繁に現れるのもそのせいですね。しかしそれらが元になった純粋抽象もマレーヴィッチ、ニューマン、ルイスにおいて完結したと言って良いでしょう。他の表現手段に変えるならともかく、「絵画」を続けていく為にはやはり「古典期の絵画」が持っていた要素、純粋にする為にそぎ落としていった要素を見直して再構成して描くのが良いのではないか。大学院時代にそう自覚した私は色々な模索をしつつ1997以来「古典抽象主義」をテーマに発表しております。

色々な模索とは?

その時々の個展で、正方形の画面をテーマにしたり、コラージュをテーマにしたり、風景をテーマにしたりと模索していますがここ数年は「黒の世界」と「色彩の世界」を主題にした作品を交互に発表しました。モノクロームの絵画の力はデッサンやグリザイユで証明済みなのでそれを生かした抽象画が描けないかと思ったのです。大体において絵を学ぶ人はデッサンから始めるのですから理屈には合っていますよね。色彩の華やかな作品はまるでモノクロの反動ででもあるかのように原色系を鮮やかに使いました。

今回はその「古典抽象主義」の13回目との事ですが、今回のテーマは何でしょうか。

「黒の世界」と「色彩の世界」を融合してみました。ベースは黒なのですが、色彩も導入する事によって更に色に深みを与え、空間的にも2次元に見えたり3次元にみえたり、振幅を楽しんでもらえたらと思います。100F「ケンタウロスの家族」・8F「バロック」・6S「多調音楽」以外は1つの方法論で制作しています。使用している色や技法も同じです。その上で違って見える空間を感じてもらえたらと思います。後、抽象画はノンフレーム(額を付けない)展示が多いのですが、私は人間に対する服と同じで絵画における額の役割は大切だと思っています。しかし、市販の額に私の理想とするものがなかなかありません。そこで今回の額は私の理想とする額を特別に制作していただきました。若いけれど才能のあるご夫婦です。とても素晴らしい額に納められて大変満足しています。

タイトルは今回、「・・・の家族」が多いですね。

作品とタイトルの関係は、作品を観る時により想像力を膨らませる事が出来るのが良いと思います。今回はギリシア神話の登場人物と家族を組み合わせて、崇高な家族に思いをはせていただけたらと思い、付けてみました。決して神々を描いたわけではありません。

ありがとうございました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加